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2002年 8月のケニア撮影記です。

後編

ヌーの群れがタンザニアを目指してマラリバーを渡っていく。

前回にひきつづき8月のケニア撮影記後編は

ヌーの大移動のメインイベントともいえる川渡り

数千頭、時には1万頭を越す群れが

土煙、水しぶきを上げながら

命がけで渡っていきます

いつものように日の出直前にロッジを出る。

いくつかのクロッシングポイント(川渡りのポイント)をチェックする。

対岸に大きな群れがあるかどうか、川の方へ近づいているか、

そわそわしてるか、等を確認する。

朝ご飯はピクニックボックスを持ち、昼まで粘る。

ロッジ近くのポイントでしばらく待機したが、渡りそうになかった。

別のポイントに移動する。

そこは道路が整備されていないために、僕の乗っている2駆のミニバスでは少し辛い。

逆に言うと、他にギャラリーが少なく、撮影には好都合。

対岸には、びっしりとヌーの群。

3千頭以上いるとドライバーのアブドゥは言う。

炎天下で待ち続けて3時間、12時近かった。ここで大きな決断を迫られる。

それは、昼飯を抜きでさらに粘るかどうかである。僕にとっては、重大なことであった。

これだけ待つと、引くことはできない。さらに2時間半待ち続けた。

1頭が川岸に近づいた。

他のヌーもそれにゾクゾク続く。

そこからはまさに堰を切ったように渡りが始まった。

乾燥した地面は煙幕のように土煙をあげる。

臆病なヌーは、誰かが飛び込めば、つられたように後になだれ込む。

おもいっきりジャンプをして飛び込み、必死に対岸を目指す。

 

渡っているヌーの向こうにワニが姿を見せた。

そう、しっかりと姿を見せながら、子供に近づく。

口を開け、飛びかかる!が、失敗。

僕が思うには、姿が見えすぎて、ヌーがワニを見ながら渡っていた、

というのが原因のように思えた。

やっと渡ったはずのヌーが、また、対岸に向かっている。

それは、渡ってみるとお母さんがいない子供達、

その逆で、子供がまだ来ていないことに気づいた母親達が、

探しにもどっていく。

再びワニの恐怖におびえながら。

 

大きな渡りの後には水面から死骸がかおをだす。

それをハゲワシが群れで待ている。苦労せずにご馳走にありつける。

無事に渡り終えても、そこに待ちかまえるライオンやチーターもいる。

それだけのリスクを抱えながら、生きていればまた、来年もやってくるのだ。

後編はまだまだへつづきます。

ライオンやチーターが登場です。

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