| 学術研究 NO.072 日比谷 京
研究課題 「多摩川に生息する魚類の魚病相と再生産力に関する研究」 |
| 本研究では多摩川の優勢種であるコイ科のフナとモツゴを対象として調査した。 調査中のおもな疾病は穴あき病で、低水温期の2月から認められ年間認められている。一般に本病は高水温期に自然治癒することが知られている(斉藤ら1975)。 また、本疾病は伝染性のものであるが、本河川の様に環境水が流動していることから遊魚場あるいは養殖場の閉鎖的環境と異なり大発生することは認められなかったが、常時採捕されている。 本疾病の症状は軽いものでは体側の鱗が数枚はがれ血液が浸出しているもの、さらに進行して表皮のびらん、崩壊、肉の露出、潰瘍となり濃様物がみられるもの。それらの症状を経て骨が露出しているもの、患部が鰓蓋や鰭に認められたものではどちらも欠損していた。 これらの症状はFlJAN,N(1973)のCEの症状と似ているものの、わが国では斉藤ら(1975)、高橋ら(1975a,b,c)のキンギョの穴あき病の報告と一致する。 共同研究者 広瀬一美, 朝比奈 潔 |