学術研究 NO.075 曽根伸典
研究課題
「増水による河辺植生及び立地変化と復元に関する研究」

 調査は進行過程で,1983年8月と9月に再び大増水があったため,1983年11月から 1984年3月にかけて集中的に行なうこととなった。植生は生活環の短かい一年生草本群落や,先駆性の高い肥沃地の植生がほとんど流失し,さらに高水敷のマルバヤハズソウーカワラノギク群集,カワラヨモギーカワラサイコ群集、およぴオギ群集の一部にも及んでいる。
 特にマルバヤハズソウーカワラノギク群集の減少が顕著であり、その復元が心配された。
 一方、高水敷の一部のツルヨシ群集やオギ群集、およぴ下流部のサンカクイーコガマ群集やヨツ群落は、若干増勢にあることが認められた。大増水の引いた跡には、多量の漂着ゴミや泥の堆積が部分的に認められ、高水敷の緑地やグラソドに多くの被害を与えたと聴くが、高水敷の自然草原やグランドの縁などに漂着したゴミや泥を根拠として、オオブタクサ群落やコアカザーオオオナモミ群集の増大が認められた。


共同研究者
倉本宣,大原ひろみ,山道省三

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