| 学術研究 NO.094 石川良輔
研究課題 「多摩川水系およびその流域における低移動性動物群の分布状態の解析」 |
| いろいろな動物の種の分布状態と自然環境との間に密接な関係があることは、すでに多くの研究者によって指摘されている。たとえば、ある種は良好な自然環境が残った地域に分布が限られるが、逆に環境が人為的に壌された地域を好んで分布する種もいる。 そこで、この関係を用いて、動物の分布を調べることによってある地域の自然環境を評価することが可能である。このような観点からは、調査の対象となる動物群は移動力が弱いのが望ましい。なぜなら、移動力が強い種(たとえば、遠方から飛来する種)では、分布調査の結果が必ずしもその地域の自然環境を反映しないからである。 そこで、この研究では扱う動物群を昆虫類のうちからとくに低移動性と考えられるカゲロウ類・カワゲラ類・オサムシ類、および、より移動力の大きいスズメバチ・アシナガバチ類を選んで、その分布状態を多摩川水系およびその流域において詳細に調べた。 そして、その分布状態を解析することによって、この地域における動物の分布と自然環境との関係を具体的にとらえ、環境浄化のための基礎資料を提供することをこの研究の目的とした。 共同研究者 山崎柄根,小島純一,内田臣一 |