学術研究 NO.087 鈴木由告
研究課題
「多摩川中流域におけるカタクリ群落の分布と生態および保護育成に関する研究」
 カタクリは学術的にも自然観察あるいは自然愛好の対象としても近年強い関心をあつめているが野外における生活の実態は明らかにされていない面が多い。そのためカタクリ群落の存在意義が一般には自然科学的な意味では充分に認識されていない。
 カタクリは本州北部から北海道に分布の中心がある温帯系の代表的な植物である。多摩川中流域は気候的にも植生的にも暖帯に属するが、暖帯北部周辺域にあるため、局部的には春は北向き斜面の落葉樹林下が温帯林的気候条件となり、カタクリをはじめとする春植物の小群落が形成される。
 本研究ではそのような特異なカタクリ群落が形成される要因、および分布中心から離れた地域故に環境の変化に敏感に反応する個体群構成から、多摩川中流域のカタクリ群落の特性を明らかにしようとした。加えて消滅の度を早めつつあるカタクリ群落の保護対象の基礎的資料を提供するものである。
共同研究者

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