学術研究 NO.089 浦野紘平
研究課題
「多摩川支川の水質と下水路の浄化作用に関する研究」
 河川の水質予測の研究は、これまで欧米を中心に行われ、いくつかの報告がなされている。しかし、水深が大きく、流量が大きく、流速が小さく、かつ汚濁物質の流入点が少ない欧米の大河川を対象にして得られた結果は、水深が小さく、流量が小さく、流速が大きく、かつ面的に多数の汚濁物質の流入点がある日本の都市型中小河川には、必ずしも適用できない。また、今日まで行われてきた自浄作用に関する研究の多くは河川についてであり、そこに流入する排水路についての研究はほとんど行われてこなかった。
 しかし、排水が排水路を通って河川に流人する場合、排水路の自浄作用は決して無視できないものである。
 そこで本研究では、「汚濁流出率」という概念を用いて排水路での汚濁物質の挙動を明らかにし、この排水路の汚濁流出率を用いて、人口や排水の処理形態が変化した場合の都市型中小河川の水質を予測する方法を検討した。
 すなわち本研究は、排水路と河川の自浄作用を総合的に捉え、現状の河川水質を解析し、それをもとに河川の将来水質を予測する方法を確立することを目的とした。
共同研究者

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