| 学術研究 NO.086 広沢佑哺
研究課題 「摩川における水塊の挙動を支配する水理条件とその評価」 |
| 近年流域の開発と都市化による流域人口の急増による生活用水等排水量が増大し、河川の水質汚濁が進行しており、特に羽村堰より下流は自然流量の低減と相俟って、河川の親水機能や生態系の変化などさまざまな問題を生じてきている。 水質の予測を行い河川環境管理計画をたてるには、水塊の挙動を現象論的に正確に把握し、それを水理学的な解析に反映させる必要がある。河川とくに低水流量時における水塊の挙動は現在のところ十分に研究把握されているとは言い難い。特に、水理量の横断方向の分布特性については確立された取扱いがないと言ってよい。 本研究では水理学の理論を用いて多摩川における水塊の2次元的な挙動を明らかにするという最終的な目標を可能にするため、河川の横断面内における偏差および拡散特性に関する現地観測ならびに解析を行い、さらに、従来得られている資料の範囲内で中流部約40km区間内の流れおよび水質の変化の数値シミュレーションで追跡し、現状の浄化係数の同定を行なう。 現地で観測されている水位および水質資料には種々の原因で不確定な因子が数多く含まれており、このような場合の資料に対する取扱い・解析法を提案する。 共同研究者 玉井信行,塚原浩一,菅和利,市川新, 横山道子,天野耕二,榊原隆 |