| 一般研究 NO.056 宮田 満
研究課題 「多摩川水系の近世漁撈関係史料の収集と考察− 特に秋川水系を中心として−」 |
| 近世(江戸時代)において多摩川水系の川付き村々が多摩川といかなる関わりをもって生活してきたか、特に漁業分野における歴史的考察を行うことが研究の目的である。 多摩川の漁業史を考察するに際し、収集すべき資料として(1}文献、(2)口頭伝承、(3)漁具の三つを挙げうるが、従来の多摩川漁業史研究では(2)、(3)の資料収集をもとに考察が進められてきた。 しかし、この(2)、(3)の資料からは歴史的変遷や時代的背景の中から漁業の様相を描くことは非常に困難であった。 そこで(l)の文献史料の収集を体系的に行うことによって、特に近世の漁業のあり方等を考える必要性があったのである。つまり(2)、(3)の民族資料では明らかにしがたい、漁業活動の政治的意義(近世多摩川の漁業は、将軍家献上鮎を中心に漁業秩序が形成されていた)や川付き村々、漁師達の社会経済史(近世の身分制社会の中で漁師の位置と、税その他役負担体系、そして、江戸の商品流通との関わり)的意義を明確にする必要があったのである。 共同研究者 |